雑読書、フットサル、人生相談を趣味に持つ、獣医で小企業の社長のブログ

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『一切なりゆき』樹木希林

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樹木希林さんの対談や、トーク番組での言葉を集めた本です。

残念ながら、先日お亡くなりになりましたね。

何より、とても良い役者さんでもあり、ユーモアがあり、何より人間として魅力のある方です。

 

物欲が無く、過度によく見られようという欲も無い。

言いたいことは、遠慮なく言う。

全身に癌があるから、と言うと相手が言い返せなくなる事を、上手に利用する。

 

通常はなかなか出来ないことを出来るのが、著者の魅力なのかも知れません。

変な力が抜けて、元気になれる一冊です。

 

『ビブリオバトルハンドブック』

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自身の選んだ本を皆さんの前でプレゼンする、ビブリオバトル

それを詳しく解説してくれているのが本書です。

 

それぞれの持ち時間は5分間。

これはオーバーしても余らせてもいけません。

まれに、少年少女向けに3分間で開催される場合もあります。

 

そして、質疑応答の時間があります。

この時に重要なのは、それぞれが善意のもとにやり取りするという点です。

決して困らせたり、欠点を炙り出すような意図で質問をしてはいけません。

 

参加者がみんな発表を終えたら、投票をします。

この時に気をつけるのは、純粋に読みたくなった本を選ぶ、というところです。

プレゼンの上手かった人に、ではなく本自体を選ぶのがポイントです。

 

この本が出された頃から、ある程度の年数が経っています。

今では、あちこちでビブリオバトルを見られるようになってきています。

参加や見学を考えている方には、とても参考になるはずです。

 

 

『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子

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著者は修道女です。 

まだ30代の若さで、大学の学長を任されることになります。

本書を書いた現在は、かなりの高齢になっています。

本書は、著者の若い頃から現在までの経験や考えから得られた、数々の名言が紹介されています。

 

表題にもなっている、置かれた場所で咲きなさい、は若い頃に著者が送られた言葉です。

植物が、自ら動いて場所を選べないのと同様に、人も身体の不自由や環境を選べない場合があります。

それでもその場所で、それぞれの花を咲かせることは出来ます。

 

聖職者なので焦りや怒りなどの感情から遠くにいるのかと思いきや、思い惑わせられることはあるようです。

それが人というものなのかも知れません。

それでも著者は学生の悩みに寄り添ったり、模範として振る舞う必要があり、相当な苦労をしてきたようです。

 

エレベーターの閉まるボタンを押している自分に気づいた著者は、数秒くらい待つ余裕がある方が良いと考えます。

時間に貧しい多くの現代に暮らす人には、あるいはピンと来ない考えの気もします。

それでも余裕があるのは、人としての美しさに繋がっているような気がします。

 

多くの人が同じような考えを持てると、もっと優しい世の中になる気がします。

『尻啖え孫市』司馬遼太郎

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紀州雑賀党の長である、雑賀孫市が主人公のお話です。

戦国時代に、鉄砲を武器として様々な大名に傭兵として加担する、自由な集団の頭目です。

 

物語は、孫市が信長の治める町に現れるところから始まります。

共のものに、日本一雑賀孫市と書いたノボリを持たせています。が、旗が汚れているためか、日本一は読めるけど肝心の雑賀孫市が読めません。

今後も色々ありますが、大体孫市はこんな具合です。

しかし、鉄砲と戦の事になると、豹変します。

鮮やかな采配で、味方を勝ち戦に導きます。

また、西部劇さながらの一騎打ちにも、神業で勝利します。

 

織田信長本願寺一向宗、雑賀集。

当時の様子が生き生きと描かれていて、ワクワクしてしまいます。

 

『読書という荒野』見城徹

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読書の仕方や定義や読む本は、人によって様々です。

本書は幻冬舎を設立した著者が、かなりの覚悟であり重さというか太さというか硬さというか、そのような方法で行なっている読書について、書かれています。

 

著者は編集者です。

優れた作家に優れた作品を書いてもらうのが、その仕事です。

編集者ごとで違うのかも知れませんが、編集者という仕事の凄まじさが垣間見られます。

ほぼ毎日特定の作家と長時間飲み、語る。

ある作家の作品を丸々暗記して、本人の前でそれを披露する。

ある作家と同じホテルに滞在して、毎日数時間テニスを続ける。

 

この作者なら、これを書いたら物凄い作品が出来るだろうという、キラーコンテンツも持っています。

そして、ここぞという時に、それを出します。

郷ひろみの『ダディ』や石原慎太郎の『弟』などです。

 

とにかく著者の本気度が伝わってくる一冊です。生き方の書なのか、仕事の書なのか、それとも読書の書なのか。

いずれにせよ、読んだら熱くなれるはずです。

 

 

 

『えんとつ町のプペル』西野亮廣

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えんとつ町のプペル

かなり前から知っていて気になりつつも、読めていなかった絵本です。

著者は西野亮廣

 

えんとつが立ち並び、もくもくとした煙で空が全く見えない町で、物語は始まります。

その町のゴミ山に配達中の心臓が落ちて、ゴミ人間のプペルが誕生します。

丁度ハロウィンだったので、プペルは仮装した子どもと間違えられます。

しかしやはりいつまでもバレないという事は無く、気づかれ罵られ虐げられます。

しかし、ルビッチという男の子だけは、仲良くしてくれて、毎日体を綺麗にしてくれます。

他の子からプペルと付き合っているという理由でついでに嫌がらせを受けたルビッチは、ついにプペルと交流をたってしまいます。

しばらくたってから、プペルがルビッチに会いに来ます。

以前よりも酷い姿で現れたプペルは、ルビッチの大事な物を探して持ってきた事を告げます。

そしてルビッチは、プペルの正体に気づきます。

 

空の見えないえんとつ町を飛び出して、星空を見るシーンがあるのですが、物凄く絵が綺麗です。ほとんど鳥肌モノです。

ストーリーもシンプルで、安心して読める内容でした。

『誰も知らない世界のことわざ』エラ・フランシス・サンダース 創元社

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世界各国のことわざを紹介する本です。

 

日本からも紹介されています。

猿も木から落ちる

猫をかぶる

がノミネート?されています。

猫をかぶるの解説では、日本人の猫好きが取り上げられています。

猫が茶を吹く、猫に唐傘、猫も杓子も…。

確かに大好きなようですね。言われるまで、気がつきませんでした。

 

あなたは、わたしのオレンジの片割れ。

スペイン語で、生涯のパートナーを表します。

スペインっぽいですね。

 

目から遠ざかれば、心からも。

ヘブライ語で、去る者は日々に疎しのような意味です。会わなければ、気持ちも遠ざかってしまうのですね。

 

私の別荘は、ずっと外れにある。

ウクライナ語です。

今話題になっていることを自分はよく知らないし、関係もない。という意味です。

ウクライナでは、人に根掘り葉掘り聞くことを、良く思っていません。

そんな国民性も垣間見えることわざですね。

 

日本人からは分からなかったり、意味のないことわざが、たくさん出て来ます。

これが多様性というものなのかも知れません。

その気になって読めば、何か大切な物を掴める気がします。