雑読書、フットサル、人生相談を趣味に持つ、獣医で小企業の社長のブログ

娘との交換日記に返事が無くなり、その寂しさから始めたブログです

『田中角栄100の言葉』宝島社

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日中の国交正常化など、様々な功績を残した政治家である、田中角栄

人に対しての接し方が上手く、どんな人も彼を応援したくなったとも言われる。

そんな田中角栄の言葉を集めたのが、本書である。

 

初めに結論を言え。

理由は3つまでだ。このように3つでまとめ切れない大事は無い。

 

メシ時にはしっかりメシを食え。

 

相手の目を見て大きな声できちんと話せ。キョロキョロとして相手の目を見ないのはだめだ。声が小さいのは信用されない。

 

必ず返事は出せ。たとえ結果が相手の思い通りでなかったとしても(聞いてくれたんだ)となる。これは大切なことなんだ。

 

世の中は白と黒ばかりではない。敵と味方ばかりでもない。その間にある中間地帯、グレーゾーンが1番広い。真理は常に中間にある。

 

人に金を渡す時は頭を下げて渡せ。くれてやると思ったらそれは死に金だ。

 

祝い事には遅れても良い。ただし葬式には真っ先に駆けつける。本当に人が悲しんでいる時に寄り添ってやることが大事だ。

 

眠る事は私のことだ。人間は毎日、死に、生きている。その心境がわかってから、全てが怖くなくなった。

 

資本金精算等の個室は無い。子供には教育、学問だけをみっちり仕込めばいい。親が残した必要以上の財産は大体子供をダメにする。

 

直接接してもらえば田中がどういう人間か必ず分かってもらえる。ところがそうしない人もいるんだな。正面からちゃんと接してもらえばわかるのに。

 

遠い親戚より近くの他人の方が大事だ。自分が金持ちでも近所隣が貧乏では結局やっていけない。みんなが良くなれば自分も良くなる。

 

相手が立てなくなるまでやっつければ、敵方の遺恨はさらない。徹底的に論破してしまっては相手が救われない。土俵際には追い詰めるが、土俵の外に押し出す必要は無い。

 

人の悪口言ったり、自分が過去に犯した過ちを反省せず自分が全て正しいとする考え方は国の中でも外でも通用しない。

 

このほかにも、政治に関係する言葉などがたくさん収録されています。

様々なことを成し遂げた素晴らしい政治家だけあって、とても頷ける言葉が多いです。

これらの言葉は、政治の仕方や上に立つものや、本人の考え方を聞かれて語っている物ですが、実は誰にたいしても役に立つ言葉がたくさんあります。

 

 

『法律の常識』酒井将 講談社

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私たちが社会生活を営んでいく上で、様々なトラブルが起きます。

そういった時に誰が正しくて何が正しくないのかということを決めるのは、国民共通のルールである法律です。

身近に起こりそうなトラブル、そしてそれに対しての法律的な考え方を、本書では紹介してくれています。

 

お寿司屋さんで2000円の握り梅を注文しました。

お料理が出てきて、しばらく食べ進めたところでそれが松だということに気づきました。

松の値段を見ると4000円です。

この場合は4000円を払わなければいけないのでしょうか? 

まずこの時代の法律的な解釈はこうです。

お店は梅を頼まれているのに松を出してしまったら、梅を出すことに対しての債務不履行になります。

そのため、店にはまだ梅を出す義務が残っています。

一方お客さんは、松が来たと言うことに気づいて食べていたら、不当に利益を得たとみなされ松の代金を支払わなくてはなりません。

しかし、松だと知らないで食べていたら、料金は支払わなくても良いです。

途中で気づいた場合は、その時点で現存利益、つまり食べていない分をお店に返す必要はあります。

 

隣の家からタケノコが生えてきたら、それは掘って食べても良いです。

しかし柿の木が枝を張り出してきても、それをとってはいけません。

 

書店で、雑誌の1ページをスマホで撮影しても犯罪ではありません。

 

未成年者にタバコねだられてあげた場合は、罪にはならない。

しかし、未成年者にタバコ屋ライターを販売した人は処罰の対象になります。

 

描け麻雀で負けた金額を支払わなくても罪にはならない。

賭け麻雀自体が犯罪、つまり公序良俗に反する契約となるので、この借金は無効となります。

 

もし大きなトラブルに巻き込まれるようなことがあれば、弁護士さんに相談したり、場合によっては裁判をすることになります。

そこまでいかないトラブルは、ある程度の法律的な知識があれば、不安を解消できたりトラブル自体を解決したりできます。

本書は、一般的な生活を営む人たちにとっても、心の支えになるかもしれません。

 

『シルバー川柳入門』水野タケシ 河出書房新社

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シルバー川柳専門の入門書です。

川柳は世界一短い自由な文芸です。

著者は、簡単で楽しく57577の基本が身につき、句作りが上達するように、本書を書いてくれています。

 

まずはシルバー川柳の良いところ。

お金がかからず、心の掃除ができ、褒めてもらえ、友達ができ、日記より楽で、物事を丁寧に見られ、脳の活性化になり、気持ちが若返り、人生の素晴らしさを再認識できる。

こうしてみると言う事だけですね。

 

シルバー川柳のメイク

女子会で 別墓宣言 盛り上がり

小遣いを せびる孫には 惚けたふり

人生を 登り切らずに 下り坂

時効など 認めぬ妻の 記憶力

秀逸な句がたくさんあります。ところで、大事なのは、ひらがなカタカナ漢字の使い分けであったり、細かいてにをはであったりします。

こういうところで書き写すのも、気をつけなければいけません。

実物の良さが、伝わらなくなってしまう心配があるためです。

 

シルバー川柳10カ条

1、学ぶことを真似ることからまずはじめ

2、575だけがルールと心得よ

3、他人への誹謗中傷いけません

4、川柳は楽しく生きる道具なり

5、とりあえず1日一句心がけ

6、字あまりに字足らずやがて花開く

7、身の回り喜怒哀楽がすべてネタ

8 、お通夜でも句が浮かんだらすぐにメモ

9、詠んだ句は恥ずかしがらず見てもらう

10、続ければやがてあなたの色が出る 

 

シルバー川柳物道具

1、筆記具

2、川柳ノート

3、はがき

4、入門書

5、メモ用句帳

6、辞書類

 

川柳を始めていくとテレビや新聞を見たり、ニュースをみたり、日々の生活の様々な物がネタになります。

考える癖がつくことになりそうです。

また、感情も豊かになるはずです。

これはシルバー向けではありますが、毎日が楽しくなかったり、感情が最近動いていない人には、ぜひ読んで頂きたい本です。

そして、川柳を始めてみると良いかも知れませんね。

『図解50歳からの頭がよくなる体験的勉強法』高島徹治

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人は年々記憶力が下がり、勉強の効率は下がっていってしまうと言われています。

そのため、年齢が上がるにつれて新しく覚えるのは辛い、と思いがちです。

そんなミドルからシニアの皆さんに、朗報です。

 

著者は50歳を過ぎてから、様々な資格試験を受けて80もの資格を取得することに成功します。

本人の体験だけでなく、ノーベル賞を取る人達の平均年齢がどんどん上がっていることも示します。

また、脳が重ければ良いのでは無かったり、歳をとっても脳の能力が落ちる訳ではないことを、科学的に述べて行きます。

 

では、実際の勉強法に入っていきましょう。まず心構えからです。

どうすればもっと楽にできるかを常に考えましょう。

自己肯定、御礼、ついてる、できる、などのポジティブな習慣をつけましょう。

 

1 . 参考書の目次に目を通す 目次を勉強中も横に置いておきましょう

2.鳥野目、老眼のポーズで、全体像を見る習慣をつけましょう

3.3回読みましょう

 1回目サラブレッド法、立ち止まることなく早く小時間で読む

2回目ブル法、区切りで戻り、理解しマークする、中時間で読む

3回目記銘学習、マークした部分を読み記憶

4.問題集を解きアウトプットを行う

5.朝勉強をする

6、早く読もうと意識する

7、トリプルインプット

目で見て、声を出して読み、それを耳で聞く

8、マーキングは全体の3割までにする

9、過去問をいきなりやってみる

出来映えによりどれくらいやるか決める

 

勉強はやり方が大事です。

それも歳をとってからだと、いろいろな制約があり、長い時間取れないこともあります。

本書はそんな人たちにうってつけの内容だと思います。

 

 

 

『40代でグンと伸びる人40代で伸び悩む人』テリー伊藤

 

 

 

 

早いもので、40代になりました。

いや、正確には40代になってから2年が経ちました。

つい最近まで20代だった気がするのですが、それは流石に図々しいですね。

40代で伸びる、もしくは伸び悩む。

以前に比べると、仕事も遊びも趣味も目新しいものが減り、なかなか成長を感じにくい年代なのかも知れません。

 

体を鍛えて体力をつけましょう。

 

大きい声を出す。松岡修造のように。

 

老け込まない、40代であることをポジティブに語る。

 

楽しい趣味を持つ。それを仕事に出来るとさらに良い。色々なものに挑戦してみる。

 

自己演出する。壇蜜のように。

 

部下や周囲を演出する。良いところを引き出す。己を省みる。

 

聞き上手になる。自分の弱味を隠さない。相手の得意分野の話を聞く。相手の話したい優先順位に合わせる。

 

オバさんを見習う。見栄やプライドを捨てる。いい人の殻を捨てる。変なデリカシーを捨て、嫌われることを恐れない。小利口にならない。

 

時代についていくフリだけでもする。新しいものを見聞きしたり、触れたりする。それを過去の人生経験と合わせて考えれば、40代がアドバンテージになる。

 

諦めず努力して、成功する自分をイメージしておく。

 

現在では、40代はまだ若い。

一方で渋い大人にもなれる。

まだまだ何でもできる年代で、考えようによっては、かなり美味しいといえる。

 

年をとったなぁ、とか、もう体力もないしダメだな、とか、人は考えたり言ったりしがちです。

そんな人達に読んで、元気になって貰いたいです。

 

 

『遺書5人の若者が残した最期の言葉』幻冬舎文庫

 

遺書―5人の若者が残した最期の言葉 (幻冬舎文庫)

遺書―5人の若者が残した最期の言葉 (幻冬舎文庫)

 

 

 

日本では自殺者が他国よりも多い、と言われています。

自ら命を絶ってしまった人たちが、どんな状況で何を思っていたか、家族はどう感じたか。

5人の自殺をしてしまった方の遺書と、その前後の状況を本書は紹介しています。

 

13歳で首をつったバスケ部の少年。

遺書にはいじめの存在を書いていたが、その4人の名前は伏せていた。

亡くなってしまったので、本人の真意は分からない。

しかし学校側は、それをいいことにいじめの存在すら認めようとしない。

 

25歳で飛び降りた機関士の青年。

鬱を患い、機関士の仕事が出来なくなってしまった。婚約者がいた。

母親は、彼と同年代の人を見ると、思い出してしまうため、極力忘れるようにしている。

 

13歳で首をつったバスケ部の少年。

同じ部活の同級生6人からいじめを受けていた。

親は、まさか息子が死を考えるほど追い詰められていたとは、つゆほども思わなかった、という。しかし、服が破れていたり、いじめのアンケートで無視されていると書いたり、家庭日誌で疲れたとき何度も書いたりと、後から考えると、本人は助けを求めていた。

 

14歳で自宅の倉庫内にあるロープを使い首をつった野球部の少年。

三人の不良グループに再三お金を取られたり、暴行を受けたりしていた。

病院で診断書をもらったり、何度も警察に出向く事もしていた。

 

19歳で9階から飛び降りた空手部の少年。

部活内でお金を取ったり取られたりという事件が頻発していた。

中学や高校の時に空手では、全国区の活躍をしていた。

 

自殺は、本当に無くなって欲しい。

本人が生きていたら、その先に成し遂げたはずの功績や、喜びを思うと、実に惜しい。

また、ご家族や友人の心痛は察するに余りある。

自殺の兆候を周囲の人が見つけたら、最大限の努力で、みんなで救ってあげたい。

学校から逃げさせてあげたい。

自殺の原因から、遠ざけてあげたい。

 

全ての子を持つ親へ。

身近な人が鬱であったり元気がなかったりする、全ての人に知っておいて欲しいことが、本書には書かれています。

 

 

 

『怒羅権 新宿歌舞伎町マフィア最新ファイル』小野登志郎 文春文庫

 

怒羅権(Dragon)―新宿歌舞伎町マフィア最新ファイル (文春文庫)

怒羅権(Dragon)―新宿歌舞伎町マフィア最新ファイル (文春文庫)

 

 

 

2012年に出版された書籍です。

著者は歌舞伎町をうろつく日本人のライター。

歌舞伎町に生息するアウトローたちを取材して、それぞれの考えや行動などを炙り出して行きます。

 

タイトルにある怒羅権とは、日系残留孤児の二世や三世を中心とした、暴走族のグループです。

中には本書にも登場するように、純粋な日本人もいます。

グループ名の怒は日本人に対する怒り、羅は団結、権は権利を表しています。

あちこちの土地に支部があり、それぞれは独立した組織として存在しています。

そのため、別の支部同士の人間は顔見知りでも無く、お互いの間でトラブルが起きることもあります。

それぞれの支部でも相当数のメンバーがいて、その実数を把握するのは困難です。

抗争の際には数が力になります。

そのため、ヤクザや同種の勢力である、関東連合からも恐れられています。

途中で支部を一本化した組織を作ろう、という動きが出てきます。

しかし、雑多で様々な人間が集まる組織を束ねるのは、おそらく不可能だろうと言われます。

 

怒羅権とは何なのか?

警察はチャイニーズドラゴンと名付けて、外国人犯罪専門の取り締まりを行う課が、担当しています。

ヤクザ組織との大きな違いは、親子という縦の繋がりでは無く、横の繋がりの組織だという点です。それにより、人数が集まりやすかったり、全てで纏まりにくかったりするのかも知れません。

 

残留孤児の二世や三世にとって、ある意味で日本は異国です。

そこで生活していくには、同胞同士何らかの形で助け合う必要があります。

怒羅権はそれの1つの形なのかも知れません。

真っ当な仕事をしている人もいれば、ヤクザのなっている人もいて、マフィアになっている人や、それらのどれとも言えないけど、カタギとは言えないような人もいる。

著者は怒羅権を、無国籍の ごった煮と表現します。

 

この組織というか、メンバーは、なくならないだろうと著者結んでいます。