愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

お金のために働かなければいけなかったんだって

私たちが今の時代の日本に生まれた事は、とてもツイていると思う。

 

昔は、食べる物が無くて口減らしのために姥捨て山に老人を捨てに行っていた。

子どもを商家や娼家に売っていた。

身分が違うという理由で、理不尽な仕打ちにも耐えるしかすべが無かった。

恋愛や結婚も自由に出来なかった。

これはたった数十年から数百年前の日本でのお話。

現在でも世界を見渡せば、同じかもっと酷い状況は存在している。

 

それに比べたら今の私たちはとても幸せに生活出来ている。

それでも「お金を稼がなければいけないから、仕方なく仕事をしている」と言っている人を多く見かける。

多くの人の場合仕事をしている時間は、一日の内の大半を占める。

すると、人生の大半を「やりたくもない事をお金を稼ぐために」費やしている人がたくさんいるという事になる。

こんな現状は間違っている。みんながやりたい事をして生きて行って欲しい、そう思うのだけど「じゃあ、お金はどうしたら良いの?」と言われると返す言葉が無い。

 

つい最近、こんな言葉に会った。

「昔の人はお金を稼ぐために働かなければいけなかったんだって」

これは未来の人が話している言葉で、その未来では食料や富が余っていて、誰もが何もしなくても必要最低限の生活が保障されている。

そして人々は、それぞれ思い思いにやりたい事をして生きている。

 

昔と比べると世の中は常によくなっていっている。

この話は、きっと実現される事なんだろうという気がする。