愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

20年ぶりの恋

およそ20年前僕は札幌の街を歩いていました。

まだ雪は降っていなかったけど、十分に寒さが身に答える11月。

枯葉が地面を黄色や茶色に染める中を札幌駅から北海道大学へ。

隣の市にある大学に通う僕はスキーのサークルに入っていました。

月一回に開かれるスキーサークル連合のミーティングに行くのは一年生の務めです。

一年間の浪人生活中、大学生になったら女子のいるサークルに入って面白おかしく過ごそうと決めていました。

歩いている最中に、突然強い思いが胸の奥に湧き上がりました。

「サッカーがしたい」

僕は幼稚園から高校三年生までサッカーをしていました。

勝つために、上手くなるために、楽しむために、ほぼ毎日です。

結局スキーのサークルを止めてサッカーのサークルに入りました。

市の大会やリーグ戦にも出て、部活ほどではありませんが、しっかりやり切りました。

あの時の胸の奥に生じた感情はなんだったのかと、今でも思い出します。

中学生の頃、好きな子の事を思うと胸の奥のがキュッと締め付けられるような感覚。

 

大学を卒業してからは、特にサッカーをする機会も無く平穏に過ごしていました。

たまに「サッカーしたいな」と思う事もありましたが、特に機会も無く。

それでも数年前からフットサルを始めました。

人数の少ないミニサッカーみたいな物ですが、集まりやすいので社会人には向いているようです。

しかし、ここ最近は怪我が多くてなかなか参加出来ていません。

現在の僕のテーマは「怪我せず怪我させず楽しく」なのに残念な状況ではあります。

 

そんな所へフットサル仲間からLINEが来ました。

「全国優勝を目指しているチームに入りませんか?」

 

40歳以上というカテゴリーの大会で、本気で全国優勝を目指そうというチームへの加入のお誘いです。

考えただけで胸がキュンとなります。

怪我をしている右足の親指はズキズキです。

あぁ!早く治したい!!そして加入して試合に出たい!!

 

これは紛れもない恋です。

サッカーやフットサルへの。

上手く成就する事を願いつつ、真面目に整骨院に通っております。