「願わくば花の下にて春死なんその如月の望月の頃」
平安時代から鎌倉時代に歌人や僧として活躍した西行の言葉です。
出来れば桜が咲いている下で死にたい、というような意味です。
お釈迦様が亡くなった時期でもあり、同じ時期にという思いもあるようです。
もし自分の死が自然な形でそのように訪れるのなら良い最期と言えるのでしょうね。
反対に絶対にしたくない死に方は「憤死」です。
三国志を読んでいたら、この死に方をする人がかなり出てきました。
大切な人に裏切られたり、国や財産を盗られたりして、憤慨し怒りのあまりに死亡。
獣医学的な目で見ると、怒っただけで死ぬという事は無いです。
憤死した動物は未だに診た事がありません。
まあ、そこは比喩なんでしょうけどね。
おそらく何かの疾患を抱えていて脳梗塞や心筋梗塞などで亡くなったのだと思います。
相当なストレスで血圧が上がったり、胃があれたり、食欲が落ちたり、場合によっては精神疾患を患っていた事などが予想出来ます。
そんな事を考えていたら、いつか自分が死ぬ時に憤死だけはしたくない、と強く思いました。