愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

彼は銀座に行っているのだろうか

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銀座でママをやっている著者。

ホステスの給与や仕事にかかる経費、お客さんがお店で飲んだらかかる費用などを丁寧に書いてくれています。

 

ホステスの階級にはいくつかあります。

まずはヘルプで本人の売り上げはありません。

そして売り上げが月に百万円に届くようになったら、売り上げホステスと呼ばれます。

さらに売り上げがあがると、ナンバーになります。ナンバーワン、ナンバーツー、ナンバースリーなどと言うアレです。

そしてママになります。ママには実際のママの他にチーママ、雇われママなどがあります。

 

営業は午後8時から12時、風営法をしっかり守っているそうです。

 

料金の目安はボトル3万円、氷と水セット1万円、お通し3千円です。

これが純売り上げと言ってホステスの売り上げになります。43,000円です。

しかし、お客さんが払うのはこれだけではありません。

タイムチャージ、オールチャージ、ボーイチャージ、ホステスチャージ、ミュージックチャージ等を合わせておよそ総額90,000円になります。

チャージの種類が多くてそれぞれに名前がついていますが、なんだかよくわからない印象を受けましたが、とにかくそういう物のようです。

 

ホステスさんは売り上げに応じてお給料貰います。

純売り上げを見ると、相当もらっているように感じますよね。

実際に月収50万円、月収100万円と言うホステスさんは多くいらっしゃるようです。

それだけもらっていれば充分かと言うと、そうでは無いそうです。

なぜならお店で着る衣装、セットする髪型、そして各種の罰金がかかなりの出費になるからです。

罰金と言うのはお店のルールで、同伴をしなければいけない日にできなかったとか、出勤日数が少なかったとか、イベントの日にお客さんを呼べなかったとか、それはもう様々なことで罰金を支払わなければいけないそうです。

 

私にとっては今のところ別世界のお話です。

知人に銀座で飲むのが夢だと語っている人がいました。

彼は銀座に飲みに行けているんだろうか、と思い出しながら読みました。

確かもう一つの夢は、クルーザーを持つことでした。

この知人も私にとっては別世界の人のような気がします。