愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『美術ってなぁに?』スージー・ホッジ著 小林美幸訳

 

美術ってなあに?

美術ってなあに?

 

 

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芸術が解りますか?

お恥ずかしい話ですが、私はかなり疎い方です。

美術館などで絵を見て感じるのは、綺麗だな、凄いな、細かいな、大きいな、見た事あるな、古いな、新しいな、油絵だな、とか、そんな物です。

もっと美術が分かるようになったら、もっと楽しめるのにな、と思っていた所です。

そんな時に、図書館のヤングアダルト(ティーン)向けコーナーで見つけたのが、この本です。

 

聖書の一場面ですよ、という解説で一枚の絵もの凄く分かりやすくなります。

あえて奥行きを描かない絵があったり。

色々な角度から見た物を一つの絵にしていたり。

室内に雲を作った、その一瞬を美術にしていたり。

良い意味で自由なんだな、と知らされました。

 

ある絵は、ずっと逆さまに飾られていたけど、しばらくの間は誰にも気づかれなかったそうです。

また、絵の上下が分かるように、作品に文字や数字を書いている、見る人に親切な工夫がなされていたり。

そもそも上下の無い絵もあったり。

でも、それはどんな向きで展示したら正解なのか分からなかったり。

 

この本を読んで、今までよりも美術が身近に感じられるようになりました。

 同じような初心者の方には、是非ともおすすめしたい本です。