愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『世界を変えた10冊の本』池上彰

 

世界を変えた10冊の本 (文春文庫)

世界を変えた10冊の本 (文春文庫)

 

 

 

聖書やコーランが今の世界の形にかなりの影響を与えている、というのは分かります。

しかし他にも、そういう本はたくさんあって、その中から10冊を紹介してくれます。

 

一冊目は『アンネの日記』です。

ユダヤ人であるアンネが、ナチス・ドイツに迫害されて、隠遁生活を余儀なくされている数年間に書いた日記です。

アンネは強制収容所で亡くなってしまいますが、その後ユダヤ人の国であるイスラエルが建国されます。

二『聖書』は、世界で最も読まれた本です。

世界の3人に1人がキリスト教の信者なので、その影響は間違いなく大きいです。

三『コーラン』は、イスラム教の経典です。

四『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は宗教と経済の関係を述べています。

五『資本論マルクスが資本主義や労働について書いています。

六『イスラーム原理主義の道しるべ』はイスラム過激派の教本となった物です。

七『沈黙の春』環境問題を人々が考える最初のきっかけになりました。

八『種の起源キリスト教の根源に関わる、進化論について書いてあります。

九『雇用、利子および貨幣の一般理論』世界経済の常識を大きく覆しました。

十『資本主義と自由』やはり世界経済を大きく変えた本です。

 

さて、ここで挙げられた本は、宗教と環境と経済の本です。

直接的に世界を変えるのは、こういった分野だということなのでしょうね。

もう少し間接的だと、芸術やスポーツや文学も入って来そうな気がします。

 

ともあれ、どれも世界を変えたというのには、十分頷けます。

それぞれ原著を読んでみたくなりました。