愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『サッカー観戦力が高まる』清水英斗 東邦出版

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子どもにサッカーの指導をするときに(なぜ)がキーワードになるそうです。

見る時も同じです。

なぜ、早いリスタートをしたのか。

なぜ、上手いと言われる選手がいるのか。

なぜ、パス回しが上手いと言われるチームがあるのか。

それぞれのプレーに意図があり、だから上手い下手、強い弱い、勝ち負けが出来る。

 

パスは、足元に出すのか、走っている前に出すのか、浮き玉で出すのか、などの選択肢がある。

一流のパサーだと、グランダーのパスでボールに回転をかけないことにまでこだわる。

そのためには特殊な蹴り方が必要になるが、そこまでしていることを見抜けると、俄然観ていて楽しくなる。

 

バルセロナのパス回しは、ピッチをかなりワイドに使う。

両サイドのポジションにいる選手は、サイドラインを踏むのが義務付けられているようだ。

 

フィーゴのような圧倒的なドリブラーを止めるには、守備側の戦術が重要になる。

ユベントスは、一人目が縦方向への突破を切る動きをして、センターに追い込んでボールを奪うというのを徹底していた。この際、他のDFもラインを上げてFWをオフサイドポジションに残させて、スルーパスを防ぐ事もきっちりしている。

 

執筆当時かも知れないが、中東のチームはサイドからのボールに対して、ボールウォッチャーになる傾向がある。

そもそも逆サイドでのDFは、ボールとマーカーを同時に見ることは出来ない。

そのため首をこまめに振って見る必要がある。

 

現在の日本では、一般の人でもサッカーの批評をしたり、にわか監督になったりします。

実際のサッカーの見るべきポイントは様々で、細かいところまで見ると、かなり他と差がつきそうです。

サッカー好きな人はぜひご一読を!