愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『靴磨きの本』長谷川裕也

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靴磨きについて書いてある本です。

皆さんは、ご自身の靴を磨くことがありますか?

しないという人が多いようで、面倒であったり、必要と感じなかったり、安い靴だからであったり、買い換えたり消耗品だから、という理由だそうです。

 

著者は、青山で靴磨き専門店を営んでいる、職人さんです。

最初はやり方もよく分からないままに、100均で買った道具を使用して路上からスタートします。

そしてついに「君の靴磨きはへたくそだから、他の靴磨き屋さんの所行って勉強したほうがいいよ」と言われてしまいます。

そこで著者は、長年靴磨きをしているおじさんのやり方を観察したり、同じ道具を買いに行ったりと、研究を始めます。

実際に地震の靴を様々な靴磨き屋さんに磨いてもらったり、靴磨きの書籍を買い漁ったり、イベントやセミナーに行ったり、講習会に行ったりもしました。

さらに、中古の革靴を煮たり焼いたり、レンジで温めたり、こういった実験を繰り返したりとありとあらゆる努力をします。

 

靴は履き潰すのではなく、10年以上付き合える相棒を見つけられると良い。

日ごろのケアや簡単な補修をできれば、靴に手をかければかけるほど、長い付き合いが続いていく。

場合により50年履き続けることを目指せる。

 

長く付き合う靴を選ぶには、30,000円前後のものが良い。

本革で、スムースレザーがオススメ。

やはり定番デザインが長くはけて、修理できるような製法であればより良い。

お店でプロの知識を借りながら正しくフィッティングすると良い。足のサイズは1日の内でも変わるので、むくんでいる時間帯に試着するのがベター。靴に合わせる予定の靴下を履いて試着する。

 

靴を買ったら、まず1回磨く。その後は月に1度のペースで磨く。さらに履き方やしまい方にも気を配ると、長い付き合いをしやすい。

 

基本の靴磨き。

1、紐やバックルを外す。シューツリーを入れる

2、埃を落とす

3、クリーナーで拭き取る

4、クリームを塗る

5、クリームを馴染ませる

6、余分なクリームを拭き取る

7、ワックスを塗る

8、水をつけて磨く

9、磨きを繰り返す

10、最後は水だけで磨く

完了!

9の磨きを繰り返す工程では、味覚ほどに艶が出てくるので、好みのツヤになるまでこの工程を繰り返す。

 

他にスムースレザー、ガラス革、エキゾチックレザー、スエード、革小物まで、磨き方が書いてあります。

 

靴が綺麗だと、実際に気持ちが良くてテンションが上がります。

この本は、特に革靴を履くことがある人に買って、実践していただきたいです。

 

 

靴磨きの本

靴磨きの本