愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『うちの子になりなよ』古泉智浩 イースト・プレス

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特別養子縁組という制度があります。

預かった子どもを6歳未満で籍にいれると、戸籍に養子と記載されず、実子とほぼ同じ扱いになる、という制度です。

 

著者は子どもが出来ず里親登録をしています。

0歳から、男の子を里親として預かることになりました。

本書では、この男の子は2歳になっています。

 

2歳の男の子と言えば、なかなかのものです。

喋るし、動くし、言うことを聞かないし。

イタズラをするし、夜寝ないし、抱っこなどをせがむとキリがないし。

まあ、大変です。

ちなみに、里親さんが体罰をするのは絶対にNGだそうです。

里親としての資格が無くなってしまいます。

 

里親さんは大変なのかと思いながら、本書を手に取りました。

しかし読み進めていくと、子育ては実子と全く変わりがないように感じました。

考えてみたら、昔は家を存続させるるために、養子がとても多かったのですよね。

うちの祖父も養子だったと聞いています。

血縁は大事かも知れませんが、愛情の方がもっと大事なような気がしました。

今後も、ご家族みなさんで幸せに過ごすことを願ってやみません。